エロティック・ジャポン
アニエス・ジアール (著), にむら じゅんこ (翻訳)




 内容はフランスから見た日本の性文化の紹介です。
 とにかく濃い。日本ってこんなにエロで語る部分があるのか…というのを改めて感じる本です。歴史に絡めた解釈が多く首をひねる箇所もよく出てきますが、フランスから見るとこうなるのでしょうか。

 中身について、流石に露出について書いた部分はありませんが、「恥」について書かれている部分が結構出てきますね。よく室井亜砂二のイラストが挿絵として登場します(犬として女性が生活している、というイラスト)。これ以外にも挿絵が豊富なので、眺めるだけでも楽しいです。

 ただ、初版のp187にあるメイドが出てくるエロゲーのジャケットに「夢幻廻廊」がまぎれてるんですよね…。あの中身、男ですよ、男。しかもジャンルは「ペットライフADV」で主人公は「かとる」として家畜扱いですし、あの中に並べるのには、むしろエロゲーとして超異質な作品です。確か外を裸になって四つん這いで散歩とかあったはずなので、ショタ系の露出が好きな人ならやってみてもいいかもしれませんが、なんと言うか、責任は持てません。

 これを読み終えてみると、海外から見た日本のイメージとして紹介されていたこちらの絵にも納得がいきます。